第7回「秋田から考える東北半導体/エレクトロニクス」
2026年5月21日(木)、「秋田から考える東北半導体/エレクトロニクス」の第7回目が開催されました。今回は、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社(SCK)より、人事部統括課長の葛西裕司様、およびモバイルデバイス開発部門統括課長の植木誠様をお迎えし、世界シェアトップを誇る「CMOSイメージセンサー」の技術と、その最前線についてご講演いただきました。
講義では、私たちの身近なスマートフォンから、自動運転を支える車載カメラ、産業用ロボットまで、現代社会において「眼」の役割を果たすイメージセンサーの重要性が語られました。特に注目すべきは、センサーが光の粒子であるフォトンをいかに効率よく電気信号へと変換しているかという点です。独自の「裏面照射型」構造や、微細な回路を貼り合わせる「積層型」技術によって、わずかな光子をも逃さず捉える高感度・高精度なセンシングが実現されています。製造現場のリアルな視点から語られるこれらの技術革新は、暗所での鮮明な撮影だけでなく、高度な画像認識の基盤となっていることが強調されました。
また、SCKが主要な製造拠点を持つ東北地域(山形・宮城)と半導体産業の深い関わりについても触れられました。AIをセンサー内部に統合する「インテリジェントビジョンセンサー」など、光子を情報源として捉え、自律的に状況を判断する未来の技術開発動向には、多くの学生が引き込まれていました。
講義の最後には、シリコンウェハーを間近で観察する展示時間が設けられました。約270名の学生は、地域から世界をリードするモノづくりの奥深さと、ナノレベルの世界で繰り広げられる技術の結晶を目の当たりにし、熱心に耳を傾けていました。
今回の講義は、受講生にとって最先端技術と地域産業の可能性を再発見する貴重な機会となりました。ご多忙の中、熱心にご指導いただきました葛西様、植木様に心より感謝申し上げます。








