7月30日 武藤電子工業

 本日、第15回目となる「秋田から考える東北半導体エレクトロニクス」の講義が開催されました。今回は武藤電子工業より3名の講師が登壇し、講義を行いました。

 本講義では、地元・秋田県男鹿市の魅力紹介をはじめ、私たちの暮らしや現代テクノロジーを根底から支える「電子部品の実装技術」や基板設計のプロセス、そして製造業において不可欠となる品質管理の手法(QCの7つ道具)に至るまで、大変充実した内容が講演されました。

 武藤電子工業社製の「自動改札機」や、太陽光パネルを搭載した道路路肩のLED照明「みちほたる」の実機が持参され、実際の製品を間近で見ながら学べる機会に、会場となった秋田大学の学生の皆さんも非常に高い関心を示し、熱心に耳を傾けていました。

講義の主なハイライト

男鹿市の紹介とものづくりを支える事業(武藤 瑞誉 グループ長)

 冒頭では、秋田県男鹿市の美しい景色や文化が紹介され、参加者の関心を集めました。続いて行われた事業紹介では、1974年の創業以来、半導体やコンデンサなどの電子部品をプリント基板に実装する専門企業として歩んできた歴史が語られ、風力発電用の配電盤から鉄道の自動改札機、電動ゴルフカートに至るまで、同社の技術がさまざまな産業で活かされていることが解説されました。

電子部品の実装と設計の深層(武藤 聖英 社長)

 基板設計から表面実装、リフロー炉によるはんだ付け、各種自動光学検査、最終組立に至るまでの全製造工程が丁寧に紐解かれました。 特に、半導体とプリント基板の関係を「頭脳と毛細血管」にたとえ、現代のテクノロジーにおいてどちらも欠かせない不可欠な存在であると分かりやすく説明されました。また、近年の鉄道車両における連結トラブルを事例に挙げ、ハードウェアおよび電子制御設計における安全性の重要性が強く伝えられました。

数値で品質を守る「QCの7つ道具」(原田 武 統括部長)

 ものづくりの現場における品質管理の重要性と、「QCの7つ道具」の具体的な活用方法が解説されました。パレート図やヒストグラムなどの手法を用いてデータを視覚化(見える化)することで、主観に頼らない客観的な事実把握と、効果的な改善の優先順位づけが可能になる点が強調されました。

未来を担う学生たちへ送られたメッセージ

 講義の締めくくりとして、武藤社長より、実装技術とは「アイデアを設計して実際に動く形にする技術」であり、ソフトウェアとハードウェアの両面が調和して初めて成り立つものであることが語られました。

 そして、秋田大学の学生に向けて「失敗を恐れず、その失敗を次に繋げ、自分の将来のため、そして秋田の将来のために大きく飛躍していってほしい」との温かく力強いエールが送られ、盛況のうちに講義は幕を閉じました。

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