7月2日 秋田新電元

秋田から未来の半導体産業を考える —— 秋田新電元による講義

 7月2日(木)、「秋田から考える東北半導体/エレクトロニクス」の第11回が開催されました。今回は、パワー半導体で世界的な技術力を誇る株式会社秋田新電元より、人事総務部の佐々木様、開発部の植松様を特別講師としてお迎えしました。本講義も多くの学生が詰めかけ、熱心に聴講しました。
 講義の冒頭、佐々木様から「皆さんの身近なコンセントにプラグを挿したその瞬間から、弊社のパワー半導体が活躍している」との問いかけがあり、普段意識することのないインフラとしての技術の重要性が強調されました。続いて植松様からは、電気を自在に制御する半導体の本質について解説がありました。単なる「導電体」でも「絶縁体」でもない、能動的な制御技術こそが、エネルギー効率を最大化する鍵であると説かれました。
 また、秋田新電元の強みである「現場のフィードバックサイクル」についても詳しく語られました。現場の技術者と開発部が密に連携し、試作から量産までを高速で行うことで、世界トップシェアのブリッジダイオードが生まれる仕組みが紹介されました。「物理的な距離の近さ」がもたらす開発環境の意義は、若きエンジニアたちにとって大きな指針となりました。
 効率化だけを追求するのではなく、限られた資源と人の労務を最大限に尊重する生産技術の姿勢も深く印象に残りました。「秋田で世界を支える」という同社のひたむきな姿勢に触れ、受講生たちは、地域から未来の半導体産業を切り拓くエンジニアとしてのキャリアを具体的にイメージする、有意義な時間となりました。

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