講義「秋田から考える東北半導体・エレクトロニクス」第10回を実施しました
日本の半導体産業の要衝である東北・秋田の地から、世界市場を牽引する先端技術の最前線と今後の人材育成を展望する本講義も、今回で10回目を迎えました。今回はエイブリック株式会社より、幕張オフィスおよび秋田事業所から3名の講師をお招きし、秋田大学にて対面形式で実施いたしました。
【技術解説:産業競争力の鍵「アナログ半導体」】
理事 チーフ・テクノロジスト兼技術ソリューションセンター ゼネラルマネージャーの木村 吉孝 氏には、デジタル技術が高度化する現代において、産業競争力の源泉となる「アナログ半導体技術」についてご講演いただきました。現実世界の物理現象(光、温度、圧力など)を感知し、デジタル回路という頭脳へ橋渡しをする技術は、いわば現代社会の「五感」です。講義では具体的な事例として、リチウムイオン電池保護IC、高精度磁気センサ、医療用ICにおけるパルス出力技術などを解説いただきました。
【製造現場の最前線:地域から世界へ】
製造ドメイン 後工程製造ユニット スペシャリストの竹沢 真 氏からは、秋田事業所における前工程からの一貫した製造プロセスについてご説明いただきました。地域拠点がグローバルサプライチェーンにおいて果たす中核的な役割や、地方にありながら最先端のプロセスを維持・発展させる環境について学び、高度専門職を志す学生たちにとって、将来のキャリアを考える上で非常に有意義な指針となりました。
【インターンシップ紹介と今後の展望】
ビジネスパートナーユニットの藤井 美幸 氏より、インターンシップに関する最新情報をいただきました。







『秋田から考える』ことの意味。それは決して視野を狭くすることではありません。地域に根ざした確かな技術力という足がかりがあるからこそ、世界市場という大きな流れを正しく理解し、見渡すことができるのです。
本講義を通じて、秋田大学の学生が工学の面白さを再発見し、未来の技術革新の当事者として一歩を踏み出すきっかけとなればと思います。
